我々はいつまで将来に備えるのか人生の終盤に無駄な人生経験をする

2023年03月18日

貧乏人の子だくさん

 諺にもあるくらいなので、貧乏人ほど子供が多いというのは真実なのだと思います。
 生物学的に言うと、捕食されやすい生物ほど大量の卵を産みますし、死亡率の高い発展途上国の出生率も高くなっています。アフリカなどは労働力の確保という意味もあるでしょうし、避妊に関する知識も薄いのかもしれません。

 さて、先進国である日本の場合はどうでしょうか。
 中には子連れで再婚した結果、子だくさんになったというケースも多々見られます。また、橋下徹さんなど裕福な方にも子だくさんはおられますが、ここで話題に上げるのは、無計画さゆえに子だくさんになる困窮者の話です。

 先日、20代の若い夫婦が相談に来ました。
 妻は0歳児を胸に抱いていましたが、その他に5歳までの子どもが3人後ろの方で遊んでいました。さらにもう一人、小学校に通っている子がいるとのことで、子どもは全員で5人です。
 驚いたことに、妻は先月、流産のため1カ月ほど入院をしていたと言います。その間夫は子ども達の面倒を見る必要から仕事に行けず、今月の給料がかなり少なくなっていました。

 しかもこの家族は3カ月前に他県から転入してきたばかりで、近くに頼れる人はいませんでした。なぜこのタイミングで転居に踏み切ったのか理由を尋ねると、地元にろくな求人がなかったからと答えました。しかし現在の彼の身分は、有給休暇もない派遣社員です。(これからじっくり求職活動を行う予定だった模様)

 本当に生活困窮者というのは、行き当たりばったりの人が多いように思います。ちなみに私が担当したケースで最高は、連れ子なしで8人でした。

 ところで『26世紀青年』というアメリカ映画をご存じですか? もう10年以上前のものですが、500年後のアメリカは知能の低い人間ばかりになっているというコメディーSFです。
 IQの高い夫婦は子育てについて慎重になり、そうでない夫婦は後先考えず、または浮気相手との子どもをバンバン生み落とし、結果的に低能が量産されるというストーリーでした。

 そういう未来を予想してか、1970年代のシンガポールでは、大学以上の学力を有する女性には2人目の子を産むことが許され、また国からの補助が与えられたのに対し、そうでない女性には多産を認めないというような政策があったようです。

 誤解のないように言いますが、私は、知能が高いからその人間性が良く、低い人は悪いなどとは思っていない派です。ただ日々無計画に子どもを作り、生活が破綻している家族を多く見ていますので、ただ産め産めと言うだけではなく、子どもを産み育てることの責任について、親への教育が必要と感じていることを伝えたかった次第です。

konoyowoba at 10:52│Comments(0)その他 

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